東京競馬場で11日、ダートG3「第28回
武蔵野S」が行われ、
横山武史騎乗の2番人気
ドライスタウトが好位から抜け出して
JRA重賞初制覇。G1チャンピオンズC(12月3日、中京)の優先出走権を手に入れた。
パートナーへの信頼が早めスパートからの押し切りにつながった。5番手から進めた横山武&
ドライスタウトは残り300メートルで先頭へ。横山武は「予定より抜け出すのが早くなったけど、それだけ反応が良かったということ」と涼しい顔。ゴール前は
タガノビューティーに1馬身3/4差まで詰め寄られたが「最後は遊んでいた。それだけ余力があった」と完勝を強調した。
関東の若きリーディングと
ドライスタウトは今回が初コンビ。8日の最終追いには栗東まで駆けつけてコンタクトを取った。「調教より競馬の方が良かった。その良さがレースで出てくれた」と横山武。しっかり感触をつかんだことが、先週の
京王杯2歳Sの
コラソンビートに続いて、2週連続乗り替わりでの重賞制覇につながった。
ドライスタウトは
全日本2歳優駿(川崎)、テレ玉杯オーバルS(浦和)勝ちはあったが
JRA重賞はこれが初V。チャンピオンズCの優先出走権を手に入れた。牧浦師は「いつも何か一頓挫あるんだけど、今回は何の問題もなく臨めた。(横山)武史君も感触をつかんでくれていたおかげで、馬の力を信じて乗ってくれた」と絶賛した。G1初挑戦だった今年の
フェブラリーSは4着。「1800メートルは許容範囲。数を使ってないんで、これからどんどん良くなってくる」と指揮官。チャンピオンズCには
パンサラッサ、
レモンポップ、
ミックファイアなど、そうそうたるメンバーが参戦予定。そこでリベンジを果たし、一気にダート界の頂点に駆け上がる。
◆
ドライスタウト 父シニスターミニスター 母マストバイアイテム(母の
父アフリート)19年3月21日生まれ 牡4歳 栗東・牧浦厩舎所属 馬主・YGGホースクラブ 生産者・北海道日高町の
下河辺牧場 戦績10戦6勝(重賞3勝目=地方含む) 総獲得賞金1億9519万4000円(地方含む) 馬名の由来は「黒ビールの種類の名前」(本馬の毛色より)。
スポニチ