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デイリー杯2歳S・G2」(11日、京都)
4年ぶりに京都を舞台に行われた出世レース。ラ
イバルたちを打ち破り、スターホースへの一歩を踏み出したのは1番人気
ジャンタルマンタル。後続を2馬身突き放し、見事2連勝で重賞初制覇を果たした。
相棒とともに満面の笑みで引き揚げてきた鮫島駿は、高らかと拳を突き上げて勝利をかみしめた。「自信はありました」。好発を決め、道中は3番手の内を追走。抜群の手応えで直線を向くと、迷わずインを選択した。少し狭くなるシーンもあったが、右ステッキが入ると、今か今かと待ち構えていたように非凡な瞬発力を発揮。「枠が(2)番だったのでああいう競馬もイメージして臨みました。思ったよりゴールまで伸びてくれました」と殊勲の鞍上は安どの表情だ。
富士S(
ナミュール)に続き、今秋重賞2勝目を挙げた高野師は、「2戦目にしては上手に走ってくれました。ああいうインを抜ける競馬は、脚がないとできないですからね」と改めて能力の高さに感服した様子だ。
今後については未定だが、暮れの大舞台へ照準を合わせることになるだろう。主戦も「初戦の前に調教に乗せてもらった時から、“この子と必ず大きなところを”と思っていました。G1の舞台でも」と気合十分。父
パレスマリスに重賞初タイトルをもたらした素質馬が、このまま連勝街道を一気に突き進んでいく。
提供:デイリースポーツ