◆第28回
武蔵野S・G3(11月11日、東京・ダート1600メートル、良)
東京競馬場の第28回
武蔵野S・G3は単勝2番人気の
ドライスタウト(横山武)が重賞連勝を飾った。
貫禄勝ちだ。
ドライスタウトは発馬を決め、スムーズに好位へ。道中でごちゃつく場面もあったがひるむことなく直線に向くと、早め先頭から押し切る横綱相撲だった。
オーバルスプリントに続く重賞連勝で、中央は初タイトル。
京王杯2歳Sの
コラソンビートに続く2週連続の重賞制覇となった横山武は「予定より抜け出すのが早くなってしまったけど、それだけ馬の反応が鋭かったということ。最後ちょっと遊んでしまいましたが、まだまだ余力があるということ」と底力を評価した。
この勝利でチャンピオンズC(12月3日、中京)の優先出走権を得た。2歳時に
全日本2歳優駿・交流G1を勝ったが、中央のG1は今年2月の
フェブラリーSで4着。まだ手が届いていない。牧浦調教師は「馬の状態次第だが、大丈夫なら視野に入れていきたい。それほど競馬を使っていないのでまだまだ良くなる」と成長を期待した。
シニスターミニスター産駒の素質馬が、大舞台にしっかりと照準を定めた。(松末 守司)
◆
ドライスタウト 父シニスターミニスター、
母マストバイアイテム(
父アフリート)。栗東・
牧浦充徳厩舎所属の牡4歳。北海道日高町・
下河辺牧場の生産。通算10戦6勝(うち地方4戦2勝)。総獲得賞金は1億9519万4000円(うち地方8705万円)。主な勝ち鞍は21年
全日本2歳優駿・交流G1、23年
オーバルスプリント・交流G3で、
JRA重賞は初勝利。馬主は(株)YGGホースクラブ。
スポーツ報知