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【福島記念】ホウオウエミーズ 待望の重賞初V 池上師も開業9年目初のタイトル

スポニチ
  • 2023年11月13日(月) 05時20分
 秋の福島開催の名物ハンデ重賞「第59回福島記念」は、3番人気ホウオウエミーズが初タイトル。管理する池上昌和師(49)は15年3月の開業から9年目でうれしいJRA重賞初制覇となった。

 父子の悲願だ。1万4000人超のファンに祝福された口取り式。池上師は両親と記念写真に納まった。父・昌弘さん(76)は名馬トウショウボーイで76年皐月賞を制した昭和の名騎手。調教師としても通算453勝を挙げたが、JRA重賞には手が届かず18年2月に定年引退を迎えた。「助手時代、僕がふがいなくて父を助けられなかった。この世界に入るのも最初は反対していたけど、厩舎で育ててもらった。その時のおかげで今の僕がある。両親に感謝したい」。指揮官は涙を流して喜んだ。

 レースは向正面から大捲り。直線入り口で先頭に並びかけた。地元・福島出身の田辺は「直線が短いことを意識して乗った。抜け出すのが少し早いかと思ったが、よくしのいでくれた。乗りに来て良かった」。11年連続のJRA重賞勝利を故郷で決め満面の笑み。19年(2歳未勝利10着)以来4年ぶりのコンビで「まさか重賞を勝つまでになるとは」と成長力に驚きを隠さない。晩成、6歳牝馬の才能が、初冬のみちのくでひっそり、力強く花開いた。 

 ホウオウエミーズ 父ロードカナロア 母エミーズスマイル(母の父アグネスタキオン)17年5月20日生まれ 牝6歳 美浦・池上厩舎所属 馬主・小笹芳央氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績29戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億7869万3000円 馬名の由来は冠名+母名の一部。

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