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【エリザベス女王杯】ブレイディヴェーグ イクイノックスに並ぶ古馬G1最速V ルメールG1で3連勝

スポニチ
  • 2023年11月13日(月) 05時30分
 「第48回エリザベス女王杯」が12日、4年ぶりに京都競馬場で行われ、1番人気ブレイディヴェーグが名手クリストフ・ルメール(44)に導かれて快勝。キャリア5戦目での古馬G1制覇は昨年天皇賞・秋イクイノックスに並ぶ最速記録となった。ルメールはJRA・G13連勝。宮田敬介師(43)は開業4年目でうれしいG1初勝利となった。

 重賞未勝利馬が飛び級で頂点まで駆け上がった。G1初挑戦ながら1番人気に支持されたブレイディヴェーグが直線、自慢の末脚を最大限に発揮した。残り100メートルで逃げ粘るアートハウスをかわし、先頭でゴール。怪物イクイノックスと並ぶ最少キャリア(5戦目)での古馬G1制覇を成し遂げた。ルメールは「冷静に走ることができたし、手応えはとても良かった。勝つ自信があった。この秋から馬体が大きくなり、パワーアップしている」と相棒を称えた。

 出遅れ癖がつきまとう同馬にとって最内枠はもろ刃の剣。ルメールは「(枠順を聞いた時は)嫌だと思った」と本音を漏らす。ローズS(2着)同様、立ち上がるようにスタートを出たが、馬を信じて位置を取りに行った強気な立ち回りが勝利をもたらした。上がり3F最速は34秒2。5番手から同34秒4なら後続はなすすべなし。ルメールは菊花賞(ドゥレッツァ)、天皇賞・秋(イクイノックス)に続くJRA・G1騎乗機会3連勝。無双状態が止まらない。「G13連勝することができてうれしい。みんなの応援のおかげ。おおきに!」と喜びを口にした。

 ローズS秋華賞の権利を獲得したが未経験のタイトなローテと不向きなコース形態(京都芝2000メートル内回り)を避けてエリザベス女王杯を選択。中間は前回同様、栗東滞在で調整を進めた。宮田師は「ローズSの時は少し夏バテ気味で体調管理が難しかったが、今回は帰厩時から体調はとても良かったし2度目の滞在で栗東になじむのが早かった」と滞在効果テキメン。陣営の策がバチッとはまった。

 2度の骨折を乗り越え、牝馬の頂点に立った。次走は未定ながら、宮田師は「しっかり目イチと思って仕上げてきたし、おそらく(この後は)休みになると思うが、男馬相手でもやれる可能性を秘めているので今から(対戦を)ワクワクしている」と目を輝かせる。同期&同馬主の3冠牝馬リバティアイランドとの対決など今後の楽しみは広がるばかり。遅れてきた大物が実績ある古馬をねじ伏せ、新時代の幕を開けた。

 ≪サンデーR・吉田俊介代表「信頼していた」≫オーナーのサンデーレーシングは昨年のジェラルディーナに続きエリザベス女王杯4勝目。吉田俊介代表は勝負強さに舌を巻く。「凄いなと思いました。内を通って追い出して反応が悪いかと思いましたが、伸びてくれた。スタートがこの馬にしては良くて5番手の内。きれいな走りをする馬なので内の悪いところがどうかと思いましたが、信頼してました」と安堵(あんど)の笑み。今後については「一戦ごとにダメージが残るタイプ。これで(使うレースを)いろいろ選べるが、今後は状態を見て考えたい」と話すにとどめた。

 ブレイディヴェーグ 父ロードカナロア 母インナーアージ(母の父ディープインパクト)20年4月11日生まれ 牝3歳 美浦・宮田厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績5戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億7079万8000円。馬名の由来は広い道(オランダ語)。

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