秋のマイル王決定戦「第40回
マイルCS」は4年ぶりの京都開催となる。春の
安田記念を制した
ソングラインが米G1・
BCマイル参戦(5着)で不在となったが、昨年の覇者
セリフォスなどG1馬4頭がエントリー。大舞台にふさわしい豪華メンバーが集結した。連覇か、新王者の誕生か。今年も熱い戦いが繰り広げられる。
今年も好メンバーがそろった。連覇を狙う
セリフォスは昨年の
マイルCSでG1初勝利。後方で脚をためると直線、馬群の外から上がり最速3F33秒0の脚で突き抜けた。今年初戦の
ドバイターフは距離の壁に泣いて5着に敗れたが、マイルに戻した前走の
安田記念は好位の内から馬群を割って2着。底力を示した。9日の1週前追いは川田を背にCWコースでいっぱいに追われ、軽快な脚さばき。ラスト1F10秒7はこの日のCWコースで最速。
安田記念以来のぶっつけでも態勢は整った。京都初参戦も外回りなら持ち味の末脚をフルに生かせる。
3年連続参戦の
シュネルマイスターは同じ舞台の3走前
マイラーズCで、最速3F32秒9の鬼脚で差し切りV。前走の
毎日王冠は3着に敗れたもののゴール前は目を引く伸び。勝ちに等しい内容だった。久々をひと叩きし、状態も上向いている。勢いなら
毎日王冠を制した3歳
エルトンバローズ。目下、重賞2勝を含む4連勝中。1600メートルでも2勝をマークしている。
宝塚記念13着から参戦する
ダノンザキッドは近走不振だが、当レースは21年3着→22年2着。1年ぶりのマイル起用で巻き返しを図る。
≪ぶっつけも順調≫昨年の覇者
セリフォスは春の
安田記念(2着)から直行での参戦となる。中内田師は「夏の暑さが影響し、ぶっつけになったのでしっかり整えたい」と経緯を明かす。好時計の1週前追いについては「G1馬なので時計は出る。ただ動きの質に関してはまだかなと思います」。現状は控えめなトーンながらも、このひと追いで上向いてくれば態勢は整いそうだ。
スポニチ