「
福島記念・G3」(12日、福島)
3番人気
ホウオウエミーズが、惜敗続きの悔しさを見事に晴らした。V請負人となった田辺は、地元福島で19年
ラジオNIKKEI賞(
ブレイキングドーン)以来の重賞タイトル。2歳未勝利戦10着以来のコンビとあって、「まさか重賞を勝つような馬になるとは」と感慨深げに振り返った。
後方待機から直線に向き、早々に先頭へ導くと、外から来た
ダンディズムの猛追を鼻差しのぎ切った。池上師は開業9年目にして初めての重賞美酒。「開業からお世話になったオーナーで、セリで選ばせてもらった馬で、感謝しかないです」。18年に調教師を引退した父・昌弘さんと母・節子さんも訪れた。両親が見守る中での重賞勝ちに、指揮官は「(父の厩舎で)助手時代は、自分がふがいなくて助けられなかったが…」と目頭を押さえた。
最高気温9度と初冬のような寒さを迎えたみちのく福島。ようやく遅咲きの花が咲いた。
提供:デイリースポーツ