◆第40回
マイルCS・G1(11月19日、京都・芝1600メートル)
4年ぶりに京都で開催される
マイルCS。注目しているのは
富士Sで約1年半ぶりの復活勝利を挙げた、紅一点の
ナミュール(牝4歳、栗東・
高野友和厩舎、父
ハービンジャー)だ。
ヴィクトリアマイルはスタート直後、
安田記念は直線でともに不利を受けた。春は不運に泣いたが、スムーズなら力は上位だと確信していた。前走の
富士Sは自信を持って本命にしたが、期待以上のレースレコード勝ち。馬群を割るときの勝負根性や、抜け出した後の脚いろなど、どれも牡馬に引けを取らなかった。
3歳春までは馬体の維持が難しかったが、20キロ増で出走した昨秋の
秋華賞(2着)で克服した。その後も成長を続け、前走も6キロ増の454キロ。タフさが増し、レース後のダメージに対する不安は解消されている。
昨年の
オークス3着、
エリザベス女王杯5着と中距離の実績もあるが、全4勝のマイルが最適の舞台だと感じる。阪神JF、
桜花賞では1番人気に推された素質馬。力を出し切れば、ここでG1初制覇を飾っても不思議ではない。(水納 愛美)
スポーツ報知