ラジオNIKKEI賞、
毎日王冠と重賞連勝中の
エルトンバローズ(牡3、栗東・
杉山晴紀厩舎)が、マイル
チャンピオンシップ(3歳上・GI・芝1600m)でGI初制覇に挑む。
エルトンバローズは父
ディープブリランテ、
母ショウナンカラット、母の
父ブライアンズタイムの血統。祖
母ニュースヴァリューの半姉
ベガは93年の
桜花賞と
オークスの覇者。近親には
アドマイヤベガ、
アドマイヤドン、
ハープスターなど活躍馬が並ぶ。
ここまで8戦4勝。デビューから4戦で2着3回と惜敗続きだったが、今年4月の未勝利で5戦目にして初勝利。すると、そこから3歳1勝クラス、
ラジオNIKKEI賞、
毎日王冠と破竹の4連勝。それも前者では
レーベンスティール、後者では
ソングラインや
シュネルマイスターといった強豪を撃破した。
もちろん、展開利があったり、ラ
イバルに不利があったりと運が味方したことは事実だが、前々で運べるレースセンスの良さが生きた勝利ともいえる。もう一つ忘れてはならないのが、
西村淳也騎手との相性の良さ。4走前からコンビを組んで4戦4勝。前々を意識した手綱捌きが、ピタッとハマっている印象が強い。
再び並み居るラ
イバルを倒し、一気にマイル界の頂点へ。名牝系から
ハープスター以来、9年半ぶりとなるGI馬誕生が期待できそうだ。