「
マイルグランプリ」(15日、大井)
ここでは負けられない-。1番人気の
スマイルウィが貫禄の逃走V。5つ目の重賞タイトル奪取で「
ゴールドカップ・S1」(12月21日・浦和)への優先出走権を獲得した。2着に4番人気の
ランリョウオー、3着に2番人気の
デュードヴァンが入った。
終わってみれば、
スマイルウィの強さだけが目立った。2番枠から抜群のスタート。他が行かないとみるや難なく主導権を奪取。3角過ぎで
アイウォールが並びかけて行くが、敵ではなかった。直線を向いて気合一発。一気に後続を振り切ると、
ランリョウオーに2馬身差。最後は手綱を抑える余裕のフィニッシュだ。
8月に船橋競馬のパドックで落馬して右足首などを骨折。10月末にカム
バックした矢野貴にとっては、相棒と3戦ぶりのコンビで、復帰後初の重賞Vを決めた。「ホッとしました。レース前は緊張していたけど、返し馬に乗ったらいつもの
スマイルだったので自信を持って乗りました」と笑み。「また騎乗依頼をもらえて感謝していますし、結果で返すことができて良かった」と胸をなでおろした。
3走前の
さきたま杯2着、前走の
テレ玉杯オーバルスプリントも2着。なかなか交流重賞のタイトルに手が届かないが、これで12戦連続連対&19戦連続3着以内をキープ。
張田京師も「ジョッキーには好きに乗って来いと言っておいた。ホントに頭の下がる馬だね」と目を細めた。
このあとは連覇の懸かるゴールドCへ。そして来年は悲願の交流重賞奪取へ。「
スマイルと精いっぱい頑張りたい」と主戦は胸を張った。
提供:デイリースポーツ