「マイルCS・G1」(19日、京都)
今春のマイラーズC以来、2度目の栗東滞在で調整を進める
シュネルマイスター。最終追い切りは15日、CWで馬なりに終始したが、それでも動きは絶品。貫禄漂う走りで好タイムをマークした。久々のG1獲りへ、盤石の態勢だ。
3歳春のNHKマイルCを制した後は、G2タイトルを2つ手に入れるも、G1では8連敗中の
シュネルマイスター。その連敗に終止符を打つべく、最終追い切りでは貫禄漂う堂々たる動きで、栗東CWを駆け抜けた。
「1週前にビシッとやっているので整える程度でしたが、動きは良かったです。順調に来ています」と担当の名畑助手は出来の良さに太鼓判を押す。8日の美浦Wで一杯に追われ、翌9日に栗東へ移動。今週の軽めは予定通りだが、馬なりでもやはり動きは絶品だ。ス
トライドを伸ばしたダイナ
ミックなフォームで、6F81秒8-38秒4-11秒8の好タイムをたたき出した。
春の成功体験が陣営に自信を植え付けた。栗東滞在は4月のマイラーズCで経験済み。「結果が出ましたからね。この馬にとっては直前まで乗り込める方がいいんだと思います」と同助手は、当日輸送でレースに挑める環境をプラスに捉えている。さらに、追い切りにまたがった大村助手が「春よりいい状態」と話すのなら、まさに
ピークの出来にある。
手綱を取るのは
菊花賞(
ドゥレッツァ)→
天皇賞・秋(
イクイノックス)→
エリザベス女王杯(
ブレイディヴェーグ)でG1・3連勝中と絶好調のルメール。秋始動戦の
毎日王冠では3着に敗れているが、鞍上は「直線でスペースがなくて間に合わなかったが、最後の走りは良かった。普段はエンジンの掛かりが遅いけど、前回は反応が良くてビックリした」とパフォーマンスの質を絶賛。続けて、「京都は春にいい結果を出している。今回もチャンス」と力を込めた。
仕上げは万全。ならば、無双モードに突入したこの男が、難なく相棒をVゴールへと導くはずだ。
提供:デイリースポーツ