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マイルCS追い切り(15日、美浦トレセン)
シャープさを増した動きを見れば、マイル2戦目での変化を期待せずにはいられない。
ソーヴァリアントの追い切りは長距離輸送を控え、美浦・Wコースで単走。テンから軽やかなフットワークでラストも持ったままだったが、加速ラップを刻んで、5ハロン67秒7―11秒6を楽々マークした。大竹調教師は「手前は今日も替えていなかったが、総合的にみていい動き」と納得の表情を浮かべる。
G1取りへ布石を打ってきた。「ここを見据えての一戦」と挑んだ初マイルの富士S。ペースに戸惑い、向こう正面で肩ムチが入るなど進みは悪かったが、1分32秒0の好時計で3着に入った。適性の高さを証明したのは間違いない。師も「ペース慣れをすればしまいしっかり脚を使えるのかなという印象だった」と手応えを感じ取った。もともと、
母ソーマジックは
桜花賞3着、半姉
マジックキャッスルは
ヴィクトリアマイル3着。血統的にも適距離と言える。
距離だけではない。今回は前走からコンビを組み、このレースで歴代最多の4勝を誇る池添が継続騎乗。大竹師は「この鞍上とタッグを組むといい成績が出る。自信を持って送り出すことができそうなので、いい成績につながってくれれば」と期待する。左回りから全5勝の右回りに替わるのも当然、歓迎材料。遅れてきた素質馬が、混戦マイル戦線を統一する下地は整った。(松末 守司)
スポーツ報知