◆
マイルCS追い切り(11月15日、栗東トレセン)
第40回
マイルCS・G1(19日、京都)の追い切りが15日、東西トレセンで行われた。
鋭い加速に、ブラジルの名手も思わずうなった。
ソウルラッシュはモレイラを背に、栗東・坂路で
バハルダール(4歳3勝クラス)と併せ馬。スタートで5馬身ほど追走すると、馬なりで徐々に差を詰めていった。残り100メートルで軽く促されると、瞬時にギアを上げて相手をパス。ラスト1ハロン12秒2(全体は53秒8)の伸び脚で1馬身差をつけて、ゴールを駆け抜けた。
手綱から伝わってきた絶好の仕上がりに、追い切りを終えたモレイラは「文句なしにいい動き。すごく満足できる内容でした」と声を弾ませた。池江調教師も「抜け出す時の脚が速かったですね。思い描いていた通りの調整ができました。春はタイムは出ていても“ハツラツさ”がなかったんですが、秋はいいですね。この状態なら楽しみ」と満足そうにうなずいた。
初コンビに向け、鞍上はすでに過去のレース映像はチェック済み。「何レースも見ました。高い
グレードのレースでやれる能力を持っています。今回はG1で強い相手になりますが、間違いなくチャンスがある馬です」と賛辞を並べた。
5年ぶりに
JRAの短期免許を取得した“マジックマン”はここ2週で15勝(33鞍)と手が付けられない。今秋の重賞も3勝を挙げる。「週末のチャレンジが本当に楽しみ」。
リスグラシューを導いた18年
エリザベス女王杯以来、2度目の
JRA・G1制覇をはっきり視界に捉えた。(吉村 達)
スポーツ報知