今年のジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)は、GI・5連勝中のイクイノックス(牡4、美浦・木村哲也厩舎)と、牝馬三冠を制したリバティアイランド(牝3、栗東・中内田充正厩舎)の2強ムードだ。しかし、過去の2強対決は本当にそのまま決まっているのだろうか。「2強」の条件を、(1)1番人気と2番人気は1桁、3番人気以降は2桁オッズ、(2)1番人気と2番人気のオッズの差が3倍以内、と設定。10年以降の平地GIを基に検証したい。

　10年以降の平地GI・320鞍のうち、「2強」の条件に該当したのは13鞍。そのうち2強で決着したのは3鞍で、物足りなさが残る。一方、2強のうち、1頭だけが連対したのが8鞍、2強が揃って連対を外したのが2鞍なので、2強の一角が崩れるケースが多いといえる。

　続いて人気別の成績を見ると、1番人気は[9-1-1-2]の勝率69％なので、きっちりと勝ち切るシーンが多い。一方、2番人気は[2-2-5-4]の15%。3連複の2頭目の軸馬としては信頼に足る成績だが、3着止まりのケースが多いのは気になるところだ。

　では、どのように狙えばいいのか。注目したいのは1着が1番人気、2着が4〜11番人気という決着が、過半数の7回もあったこと。ちなみに2着馬の単勝オッズは最低で16.1倍、最高で35.1倍だったので、極端な人気薄は来ていない。それでも18年スプリンターズSは1着ファインニードル、2着ラブカンプーで馬単5,260円の好配当。先日の天皇賞(秋)も当てはまり、1着イクイノックス、2着ジャスティンパレスで馬単1,500円は悪い配当ではなかっただろう。

　ここまでの検証結果を参考に予想すれば、アタマは1番人気が確実視されるイクイノックスで堅い。一方、2番人気と目されるリバティアイランドは過信禁物で、3着候補とするのが正解かも。3連単は1着がイクイノックス、2着が他馬、3着がリバティアイランドの3点で勝負してみるのはいかがだろうか。