来春クラシックへの登竜門「第28回東京スポーツ杯2歳S」が18日に東京11Rで行われ、4番人気の
シュトラウスが3番手から抜け出して重賞初制覇。管理する
武井亮師(42)は開業10年目にして
JRA重賞初制覇となった。
世界の名手が懸命になだめながら、
シュトラウスを重賞初制覇に導いた。逃げた
テリオスルルがつくり出したペースは前半1000メートル通過が59秒1。2歳重賞にしては速い。気性が勝った
シュトラウスは追いかけようとするが、モレイラは馬を抑えながらも、ぎりぎりリズムを崩さないように3番手を追走。直線を向くと先行する2頭を馬なりでかわし、余力たっぷりにゴールした。
モレイラは「正直、コントロールしにくいタイプ。特に前半。今日は2頭が速いペースで先導してくれて助かった」と展開を勝因に挙げた。過去10年の勝ち馬のうち7頭が後にG1を勝っている出世レース。将来性について「競馬を覚えている最中だけど、とてもポテンシャルは高い馬」と太鼓判を押した。
武井師は「(常識から)はみ出るところがあって…。ジョッキーがうまく乗ってくれた」と名手に感謝した。16年に地方交流G1
全日本2歳優駿を
リエノテソーロで制しているが、
JRA重賞は初制覇。「これで(重賞未勝利と)言われなくなるね」と笑った。
次走について「馬の状態を見てオーナーサイドと相談してからになりますが、ジョッキーは“今のところ(折り合える)ペースが必要”と言ってました」と言う。激しい気性の持ち主の
モーリス産駒の動向から目が離せない。
シュトラウス 父
モーリス 母ブルーメンブラット(母の
父アドマイヤベガ)21年1月24日生まれ 牡2歳 美浦・武井厩舎所属 馬主・キャロット
ファーム 生産者・北海道安平町のノーザン
ファーム 戦績3戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金5390万2000円 馬名の由来は母名の連想で、ドイツ語の花束(Blumenstrauss=ブ
ルーメンシュトラウス)から
スポニチ