昨年の
ジャパンC当日の東京芝1800m、新馬戦。1年前のことだが、勝ち馬を覚えているだろうか。そう、今年のダービー馬、
タスティエーラ(美浦・
堀宣行厩舎)である。2番手からのレースで危なげなく、2着には3馬身1/2差を付けての完勝。その鞍上はR.ムーア騎手だった。
ちなみに2着から7着までが未勝利を勝ち上がっているというレース。果たして、今年の同レースはどんなレースになるだろうか。
【11月25日(土) 京都ダート1200m】
◆
トウカイポワール(牝、
父ヘニーヒューズ、
母トウカイシェーン、栗東・
北出成人厩舎)
母トウカイシェーン(
父ダイワメジャー)は同厩舎で管理され、芝中距離で3勝を挙げている。本馬はその初仔となるが、ひとつ下の
ドレフォン産駒は今年の北海道セレクションセール1歳にて、4400万円(税抜き)で落札されている。
11月2日にゲート試験を合格すると、その週末から坂路で追い切りを開始。その後は週末も含めて、規則的に追い切りを消化しており、11月15日には坂路で新馬と併せて追走同入。4F51.7秒をマークしている。
【11月26日(日) 京都芝1800m】
◆
メイクユーマイン(牡、父
キズナ、
母エマソング、栗東・
田中克典厩舎)
半兄
アップストローク(父
ディーマジェスティ)は芝1800mで2勝を挙げている。本馬は2021年セレクトセール当歳にて、4300万円(税抜き)で落札されている。
10月18日にゲート試験を合格。10月は遅めの追い切りを週中に消化して、11月に入ってから本格的な追い切りを開始。11月8日のCWは6F86.4秒と時計は遅かったが、3頭併せの真ん中で手応えよく動けていた。そして、11月15日のCWではレースでも騎乗予定の
坂井瑠星騎手が跨り、3頭併せを一番後ろから追いかけて最先着。3F37.6秒がなかなか優秀で、やればやるだけ動くといった印象がある。
【11月26日(日) 東京ダート1600m】
◆
メイショウマツリ(牡、
父シニスターミニスター、
母メイショウサンアイ、栗東・
松永幹夫厩舎)
おじにダートで5勝を挙げた
メイショウマトイ(父
ヴィクトワールピサ)がいる血統。
シニスターミニスター産駒は今年、無敗の三冠を成し遂げた
ミックファイア(大井・
渡辺和雄厩舎)や
JBCクラシックで初GI級競走制覇を成し遂げた
キングズソードなど、今のダート路線で最も勢いがある種牡馬といってよいだろう。
本馬は10月11日にゲート試験を合格。栗東での追い切りは11月に入ってから本格的に進められており、11月8日にはCWで6F82.8秒をマーク。11月15日のCWでは2歳未勝利に先行する併せ馬で最後は遅れてしまったが「相手が動きましたね。でも道中の行きっぷりはよかったし、このひと追いでまた良くなってくるはずです」と
松永幹夫調教師。
(取材・文:井内利彰)