京都11Rの第40回
マイルチャンピオンシップ(3歳以上GI・芝1600m)は5番人気
ナミュール(藤岡康太騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分32秒5(良)。クビ差の2着に3番人気
ソウルラッシュ、さらに半馬身差の3着に7番人気
ジャスティンカフェが入った。
ナミュールは栗東・
高野友和厩舎の4歳牝馬で、父
ハービンジャー、
母サンブルエミューズ(母の
父ダイワメジャー)。通算成績は13戦5勝。
レース後のコメント
1着
ナミュール(藤岡康太騎手)
「馬がよく頑張ってくれました。急遽の乗り替わりでしたがこれだけの馬ですし、レースは見ていたので、事前に(高野)先生や前走騎乗していたモレイラ騎手からも話を聞いていたので、いいイメージは出来ていました。(一番意識した点は)馬が
リラックスして道中走れることを意識して乗りました。
スタートのタイミングが合わなかったので気持ちを切り替えて運びましたが、道中は凄く良い雰囲気でした。(4コーナーから直線の進路取りは)馬の反応が凄く良かったので、あとはコース取りを間違わなければという気持ちでしたが、ちょっと外に出す時に他馬に迷惑をかけてしまったのでそこは自分のミスでした。本当に強かったです。
(かわした瞬間は)本当によく頑張ってくれたなという気持ちでした。(14年ぶりのGI制覇について)これだけの馬を急遽依頼して頂いたので、嬉しさよりもプレッシャーもあったので、ホッとした気持ちです。応援して下さった皆様ありがとうございました。これからも
ナミュールの応援よろしくお願いします」
(
高野友和調教師)
「ゴールの瞬間は本当に嬉しく、涙も出てしまいました。2歳のGIの時から1番人気に推され続けていたので、なんとか勲章を、という気持ちがありました。プレッシャーはありました。ムーア騎手が乗れないとわかった時からオーナーサイドと相談して、藤岡康太騎手で行こうと決まってからは短い時間でしたが細かく打ち合わせができたので、騎手もイメージを掴んでくれて、跨る時は急造というイメージはありませんでした。「任せられる」という感じでした。
レースに関しては事前の騎手との打ち合わせより後ろのポジションからのレースになりました。4コーナーの位置どりからは厳しいと思いましたが、騎手がそこでも追い出しを待っていましたので、手応えは残っているのかとも思いました。追い出してからの反応を見たら「これは来る」と思いました。直線は狭くなりましたが、以前の弱い時の
ナミュールならそこで終わるところ、今回は逆にはね返すような
パワーを見せてくれたので、これは好勝負になると思いました。
馬体重を見ても分かるように2歳や3歳のころと比べて馬のつくりが違います。そのころからGIで勝負ができていた馬です。飼葉の食いも良くなって、イメージしていた馬になってきました。食べた分をしっかり身にしています。レース後はいつも通りいい顔で戻ってきました。写真撮影の時もいつもの冷静な
ナミュールでした。
今後は、所属するキャロットクラブの先輩に
リスグラシューという素晴らしい馬がいましたが、後々そのような成長曲線を描いていければと思っていました。その一歩を踏み出せたかなと思っています。今回マイルを勝ちましたが、距離のレンジはもう少しこなせると思います。整えればどんなレースでも頑張ってくれると思います」
2着
ソウルラッシュ(J.モレイラ騎手)
「内枠からいいスタートを切って、流れはスムーズでした。直線も手応え良く、スペースができて瞬発力を見せましたが、一頭強い馬がいました。一生懸命走っていましたし、馬に感謝したいです」
3着
ジャスティンカフェ(
坂井瑠星騎手)
「返し馬の雰囲気は良かったです。レースも、有力馬を見ながら運べて、直線でも少し追い出しを待てましたし、一瞬勝てるかと思うぐらいの脚を見せてくれました。GIでも通用するところを見せてくれたと思います」
4着
エルトンバローズ(
西村淳也騎手)
「いいスタートでした。厩舎スタッフがすごくいい状態で競馬場に持ってきてくれて、自信を持って挑むことができました。いい形で進めることができて、直線に向いた時もいい手応えでした。初のGIで、まだ3歳ですし、今後の成長に期待したいです」
5着
ダノンザキッド(
北村友一騎手)
「ゲートで
シュネルマイスターが立ち上がった時、自分の馬もガタガタしたことろがあって、ヒヤッとしました。位置取りはイメージよりも後ろになりましたが、せかすことなく、
バランスを考えて追走しました。坂の下りで自然に流れに乗って行けるとなお良かったですが、直線に向いてからもしっかり反応してくれました。能力は見せてくれたと思います。体つきには余裕がありそうでしたし、使って良くなると思います」
6着
イルーシヴパンサー(
岩田望来騎手)
「返し馬の感じから調子の良さを感じました。(人気)上位勢が同じポジションで競馬をしていたので、最後外を回していい脚を使ってくれました。直線に入る前に一呼吸待てば良かったかという気もします。涼しくなって調子を上げてきたようで、状態は良かったですね」
7着
シュネルマイスター(
C.ルメール騎手)
「ゲートの中ですごくエキサイトして、立ち上がってしまいました。ゲートはいいタイミングで出ることができましたが、
ソーヴァリアントと交錯する感じになって、位置取りが後ろになりました。最後はいい脚を使えると思いましたが、最終コーナーで滑って、手応えが悪くなりました。きょうのポイントはゲートでした」
8着
セリフォス(
川田将雅騎手)
「久々で力みの強い競馬になりました。これで更に良くなると思います」
10着
エエヤン(
M.デムーロ騎手)
「いいところに行っていましたが、伸びませんでした」
13着
ダノンスコーピオン(
団野大成騎手)
「1週前追い切りより雰囲気は良く、返し馬を終えて、ゲート裏のしぐさもいい感じでした。ゲートの中でも落ち着いて、攻めたレースができる感じでした。止めるところが最近あると聞いていた通り、直線に入って気を抜き始めました。どこかで一度気持ちがいい競馬ができればと思います」
15着
バスラットレオン(
鮫島克駿騎手)
「少々ハイペースになっても、この馬の好走しているパターンを貫こうと思っていました。直線では馬場の良いところに出すことができましたが、この開催の京都外回りは逃げ切りがほとんどなく、苦しい展開になりました」
16着
セルバーグ(
松山弘平騎手)
「スタートは良かったですし、自分の競馬をしてくれました。きょうは同型がいたのが厳しかったです」
ラジオNIKKEI