重賞としては今年で10回目だが、オープン特別として開催された期間が長く秋の京都の中距離戦としてファンには馴染みが深い一戦。同時期に行われる2歳中距離重賞としては東京スポーツ杯2歳Sに水をあけられている現状だが、オープン時代の勝ち馬には
エピファネイア、
ヴィクトワールピサと「超」がつく大物の名前も見られる。
1.持続力が問われる
開催の進んだ内回りコースで行われることから、一瞬のキレよりも持続力やスタミナが問われる展開になりやすい。それもあってか、京都開催だった過去6回で前走も2000mだった馬が複勝率38.5%なのに対し、距離延長となる馬は複勝率25.8%。
2.差す競馬ができるか
京都開催だった6回で、前走の上がり3ハロンタイム2位以内だった馬が9頭連対。19年の勝ち馬は2〜4角にかけて7、5、3番手で立ち回り、18年の勝ち馬も7、7、5番手で立ち回っており、少頭数で行われやすい割には差しが決まる。
3.小回り経験があれば尚良し
17年に1番人気で2着だった
タイムフライヤーはデビュー3戦がいずれもワンターンの芝1800m戦で、コーナー4つの競馬は未経験だった。16年に1番人気で2着の
ヴァナヘイムも小回りは未経験だった。コーナー2つのコースしか経験がなかった馬の勝利は、京都開催だった6回でゼロ。
ディスペランツァは2戦目の阪神芝2000mで差し切り勝ち。ゲートが遅いのが課題だが、末脚は確かで素質を感じさせる。3戦目でさらに前進を期待できそうで引き続き好走を期待したい。