◇鈴木康弘氏「達眼」馬体診断
馬体診断は100点満点で採点していますが、
天皇賞・秋の
イクイノックスには前例のない200点を付けました。前例のない進化を遂げたからです。
宝塚記念で完成したと思わせたトモは4歳夏を越して一層力強く張り出していました。今
ジャパンCはデビュー以来初めて中3週の短い間隔。驚異的な日本レコードで優勝した直後だけに馬体の隅々まで細かく注視しました。
反動はほとんど見当たりません。青鹿毛が晩秋の陽光に輝いています。その被毛の下にある筋肉は筋線維が浮き上がって見えるほど繊細で柔らかい。筋肉量も落ちていません。臀筋(でんきん)のくびれも前走同様、力こぶのように隆起しています。
ただ、重箱の隅をつつくような指摘をすれば、眼光が必要以上に強くなっているように映ります。唯一の反動らしき点…。取り越し苦労でしょう。限りなく200点に近い点数を付けたい。
スポニチ