「
ジャパンC・G1」(26日、東京)
注目していた愛国産の
ハーツクライ産駒コンティニュアスの回避は非常に残念。それにより、ムーアとの再タッグがかなった前年の覇者
ヴェラアズールをここで取り上げたい。
デビュー時から、前肢を高く上げる走法が父
エイシンフラッシュによく似ていると思っていた。産駒の重賞勝ち馬は今現在、同馬のほかに昨年の
京成杯を制した
オニャンコポンのみというのはやや寂しいが、父の長所を色濃く受け継いだG1馬が出たのは喜ばしい限り。もしかしたら、この父系は“一子相伝”型なのかもしれない。
一方で、母系はかなり華やか。母のきょうだいには、重賞3勝馬
フサイチホウオー、08年
オークス馬
トールポピー、11年
秋華賞馬
アヴェンチュラとビッグネームがズラリ。この3頭は全て01年ダービー&
ジャパンCを制した
ジャングルポケット産駒だった。
母ヴェラブランカは兄姉のような活躍はできなかったものの、かつて松田国英元調教師に「紳士」と呼ばれた
クロフネの子。雄たけびを上げていたジャンポケとは対照的な穏やかさが子に伝わり、瞬発力に優れた
エイシンフラッシュとのマッチングがうまくハマった印象だ。12&13年
ジェンティルドンナ以来の連覇達成を期待する。
提供:デイリースポーツ