スマートフォン版へ

【京都2歳S】鼻息荒い関東コスモ軍団の2騎「コスモキュランダの変わり身」「コスモエスメラルダ無傷連勝へ手応え隠さず」/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2023年11月22日(水) 18時01分
 2週前に当欄で推奨したアドミラルシップ(牡・相沢)が12日の京都・芝内2000メートル新馬戦で見事に勝利を飾ってくれた。アウェーで西の良血馬たちを退けた価値は大。その余勢をかってGIホープフルS(12月28日=中山芝内2000メートル)へ打って出る。果たして無傷の連勝で戴冠なるか、その走りから目が離せそうもない。

 二番煎じではないが、今週のGIII京都2歳S(25日=京都・芝内2000メートル)にも果敢に関東馬が参戦するとなれば、注目しないわけにはいくまい。ちなみに昨年は冒頭のアドミラルシップと同じ相沢厩舎のグリューネグリーンが制しており、関西圏の2歳重賞といえども、関東馬が越えられない壁ではないことはすでに証明済みだ。

 今年の関東馬の中で注目したいのは“コスモ”の2騎。“2頭で力を合わせて”などという理論は競馬では成り立たないにしても、取材を進めるにつれ、2頭ともに“勝算あり”の結論に行き着いた。

 デビュー4戦目で勝ち上がったコスモキュランダのキャリアのスタートは6月10日の東京・芝1600メートル新馬戦。次走でGIIIサウジアラビアRCを制するゴンバデカーブースから離されること4秒6の大差シンガリ負けを喫したのだが…。3か月の休養を挟んだ後に未勝利戦4→2→1着と確実にステップアップして重賞の舞台に立つ。

「血統馬らしく、使うごとに良くなってきましたね。母はもともとノーザン(ファーム)にいた馬で、筋の通った血統でしたから」とは加藤士調教師。その血統を改めて見直すと、豪州産の母サザンスピードは重賞3勝を挙げた名牝で、ノーザンファーム繁殖牝馬セールでビッグレッドファームが高値で購入した経緯がある。兄姉にまだ目立った活躍馬は出ていないが、いつ大物が出現してもおかしくないバックボーンはあるわけだ。

「デビュー戦は北海道から直接トレセンに入り、ゲート試験を経た後も放牧を挟まないで出走。馬っ気が強くてレースに集中できていませんでした。チークを着けるようになってからはかかるくらいの行きっぷりだし、シルエットも以前のポテッとしていた感じとは全然違います。先手を取って運べるようなら面白いと思ってますよ」

 トレーナーはデビュー時とは別馬のコスモキュランダの変わり身に手応えをみせている。

 一方、コスモエスメラルダは父ゴールドシップ譲りの芦毛の好馬体で、5日の東京・芝2000メートル新馬戦時の馬体重が506キロの大型馬。4角手前からステッキが入りながらも、直線では堂々と1馬身1/4抜け出してみせた。コスモキュランダとは対照的に初戦から結果を出したわけだが、5月6日の遅生まれだけにまだまだ伸びシロはあろう。

「大外枠から外を回る競馬でも直線でしっかりと伸びてくれた。抜け出してからはフラフラしていたけど、強い勝ち方でしたね。勝ちっぷりにまだ余裕があったし、状態面の上積みもある。気性面がこの先どうなるかや長距離輸送などの課題もありますが、クリアしてくれれば、ここでも期待できると思っています」

 菅田助手はゴールドシップ産駒ならではの課題を挙げつつも、無傷連勝への手応えを隠さない。

 京都2歳Sではコスモ軍団の関東2騎が存在感を示す。つまり、昨年に続く関東馬の連勝も大いにあると思っている。

(立川敬太)

東京スポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す