世界最強を再び証明してみせる。今月26日に行われる
ジャパンC(東京芝2400メートル)はG1・5連勝中の
イクイノックス(牡4=木村)が不動の主役だ。先月29日の
天皇賞・秋(東京芝2000メートル)が衝撃のパフォーマンス。ルメールの自信は3冠牝馬
リバティアイランドと激突するこの舞台でも揺らぐことはない。
ルメールの
イクイノックスへの信頼は絶大だ。競馬ファンが胸を躍らせる
リバティアイランドとの初対決にも強気だった。「彼女は今年負けていなくて
パーフェクトだし、瞬発力も凄い。
イクイノックス(の重量)が58キロで彼女は54キロ。4キロ差は大きい」と警戒しながらも「世界一の馬ですから。勝つ自信を持って乗りたいです」と言い切った。
昨年の
天皇賞・秋から
有馬記念、今年に入っても
ドバイシーマクラシック、
宝塚記念、そして前走の
天皇賞・秋でG15連勝。もう手がつけられない。
前走は逃げた
ジャックドールが刻んだ前半57秒7のハイペースを3番手で追走。直線で脚色が鈍った先行2頭を余裕たっぷりにかわすとさらに加速。先頭に立つとどの馬も抜かせない。後方から
ジャスティンパレス、
プログノーシスが追い込んでももうセーフティリードだ。2馬身半差快勝で刻んだ走破時計は驚がくの1分55秒2。「スタートが良かったし、3番手でずっといいリズムでした。あのペースでもまた加速することができて素晴らしいパフォーマンスでした」と絶賛し「体も大人になって強くなってきました」。さらに凄みを増している。
あえて不安点を探すならレコード勝ちの反動、これまでで最も間隔が短い中3週がどうかだが、主戦は意に介していない。「前走は休み明けでフレッシュでした。凄い走りたい気持ちが出ていたから短い距離が良くて2000メートルがちょうどいいと思いました。今度は2走目になりますし、もう少し
リラックスしていると思うので、2400メートルがいいですね」と、秋2戦目での距離延長をプラスに捉えている。
2走前の
宝塚記念のレース後には「阪神の内回りはト
リッキーなコース。難しい挑戦だったけど、次はもっと楽な競馬ができると思う」と秋を見据え、前走後には「東京は直線が長いしコーナーも回りやすくてちょうどいい」とコース相性の良さを口にした。今週末、世界一の強さを府中で再び見せつける。
スポニチ