◆第43回
ジャパンC・G1(11月26日、東京競馬場・芝2400メートル)
第43回
ジャパンC・G1(26日、東京)で、秋2戦目の
タイトルホルダーが完全復活を目指す。昨年の
宝塚記念などG1を3勝の実力馬が、G1・5連勝中の
イクイノックスと3冠牝馬
リバティアイランドを相手に主役の座を狙う。
東京でリベンジのときを迎えた。昨年の
宝塚記念などG1・3勝を挙げ、かつて「現役最強」の呼び声が高かった
タイトルホルダーにとって、最大の焦点は21年の
日本ダービー以来(6着)、2年半ぶりとなる府中の舞台。栗田調教師は「東京スポーツ杯2歳S(2着)の時は、まだ競馬を教えている段階で、ダービーでも馬群での競馬になった」と主導権を握って押し切る本来の形ではなかったことを主張する。
敗れはしたが、今回と同舞台の
日本ダービーは差し、追い込みの決着で先行して踏ん張り、地力を示した。これまで2戦だけの東京への挑戦に、栗田師は「左右の
バランスが良くなってきた。悪いときは右に張るところがあったけど、今はそういう面も解消し、左回りは問題ない」と説明。全7勝は右回りだが、今なら左回りでもパフォーマンスが変わることはない。
今年の
天皇賞・春で1番人気に支持されたが、右前肢ハ行を発症して競走中止。5か月ぶりで挑んだ
オールカマーは逃げて2着で終え、この中間は中身の濃いメニューを消化し、順調に上昇してきた。「(坂路が改装中だった)
オールカマーの時は、コースだけで調整が難しいところもあったけど、今回は新装した素晴らしい坂路を使って調整しやすい。併せ馬もやって、しっかり負荷をかけることができている」と指揮官は大きな手応えを感じている。
最終追い切り前日の21日は、美浦の坂路を軽快に登坂。いつもの首をブンと振る姿に活気が満ちあふれていた。トレーナーは「1週前に(横山)和生が坂路とコースで乗って、いい時計だった。ここまで順調」と納得の表情。東京でも持ち前のスピードと持続力を生かし、
イクイノックス、
リバティアイランドなど年下のスターホースを撃破してみせる。(松井 中央)
スポーツ報知