◆第43回
ジャパンカップ・G1(11月26日、東京・芝2400メートル)
チャレンジャーの立場とは思えない強さだった。18年に牝馬3冠を達成した
アーモンドアイは、状態の良さと斤量差のメリットから3歳で出走を決断した。前走の
秋華賞は前脚の蹄に不安を抱えていたが、届くか心配になる後方から一気の豪脚V。現役時代に管理した国枝調教師は「その後の回復具合を見て、すごく体調が良くなった。いい感じで使えると思った」と、確かな手応えを持って挑んだ。
レースは好位2番手から直線で逃げ粘る
キセキを悠々とかわして、驚異の
JRAレコード(2分20秒6)で完勝だった。規格外の能力の高さもあったが、古馬の牡馬と3歳牝馬とでは4キロの斤量差があったことは大きなアドバンテージだった。国枝師は「(13年2着の)
デニムアンドルビーなども来ているし、斤量差があれば勝負になるというのはある」とうなずく。
また関東馬の場合は、中3週で再度の関西への輸送がある
エリザベス女王杯に向かうより、中5週でホームの
ジャパンCに向かう方が負担が少ないという側面もある。「そのへんの要素もデカいよ」と国枝師。翌年に送り込んだ3歳牝馬の
カレンブーケドールでも2着に好走できた背景には、確かな理由と勝算があった。(坂本 達洋)
スポーツ報知