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【ジャパンC】リバティアイランド自己ベスト80秒7 中内田充正調教師断言 3冠達成秋華賞からさらなる上積み

スポーツ報知
  • 2023年11月23日(木) 06時05分
ジャパンカップ追い切り(22日、栗東トレセン)

 第43回ジャパンC・G1(26日、東京)の追い切りが22日、東西トレセンで行われ、牝馬3冠のリバティアイランドは自己ベストをマーク。世界ランク1位イクイノックスとの対戦へ、底知れない進化を見せつけた。23日に枠順が確定する。

 「速っ」。栗東・CWコースの直線を駆け抜けるリバティアイランドを見て、思わずつぶやいた。うなるような手応えでトップスピードに到達。約3馬身前にいた併走馬を、あっさり抜き去った。6ハロンの自己ベストとなる80秒7、ラスト1ハロンは11秒0という猛時計。騎乗した川田は「ある程度しっかりと追い切って、とてもいい内容で終われたんじゃないかなと思います。(時計も)ちょうどいいと思います」と充実した表情だった。

 秋華賞と今回では、調整過程に明確な違いがある。前走は1週前にラスト1ハロン11秒0を叩き出し、当週は馬なり。今回は1週前を軽めに済ませ、最終追いでハードな併せ馬を消化した。中内田調教師は「先週の時点で早めに気が入りそうで、(先週は)リラックスした内容。今週は競馬が控えているので、ジョッキーにまたがってもらって最終調整した」と説明。当週の方が速い時計だったのは、同様に叩き2戦目だったオークスと共通。しかしそれ以上に、気持ちのコントロールという明確な意図があった。

 早め先頭から他馬をみるみるうちに突き放した秋華賞。圧倒的な強さで、コンディションも最高潮だったかと思った。しかし、川田が「一度使って良くなるんだろうなと感じた返し馬でした」と言えば、中内田師も「体の張りは一つ良くなっている。それに伴い、動きも一つ良くなった」と断言。さらなる上積みを強調するのだから、驚くほかない。

 最大のポイントは、やはり古馬との初対戦。自身も「女王」と呼ばれ続けてきたが、相手にはそれを超える「世界一」のイクイノックスがそびえ立つ。「久しぶりにチャレンジャーとして臨むレースになる」と川田。3冠牝馬にとっても、高い壁であることは間違いない。ただ、完勝だった秋華賞からまだ“上”があるなら…。世代を超えた頂点へ駆け上がっても、不思議はない。(水納 愛美)

〈川田騎手 年長馬にしっかり胸を借りて走りたい〉

 ―リバティアイランドの最終追い切りは、併走馬を大きく追走する形。

 「ある程度距離を取っていないと、なかなか思うような形でゴール前を迎えられない。距離を取りつつ、この馬の動きをつくりながら、いい動きができていたと思います」

 ―東京・芝2400メートルはオークス以来の舞台。

 「オークスのときに、結果としてジャパンCを見据えての競馬になりました。ジャパンCに向かえるかをしっかり確認したうえで、オークスの時点でジャパンCに向かえるなと思えました」

 ―強力な古馬と初めて対戦する。

 「年長馬にしっかり胸を借りて走りたいなという思いです。同世代であれば絶対に負けちゃいけないし、勝たないといけない戦いばかりでした」

スポーツ報知

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