「ジャパンＣ・Ｇ１」（２６日、東京）

　３歳牝馬の頂点から、今度は現役最強へ-。圧倒的なパフォーマンスで３冠牝馬に輝いたリバティアイランドが２２日、栗東ＣＷでレッドラグラス（３歳１勝クラス）と併せ馬。５馬身ほど先行する僚馬をリズム良く追走。終始馬なりだったが、並ぶ間もなくあっさりと内からかわし去り、軽々と６Ｆ８０秒７-３６秒４-１１秒０の自己ベストをマーク。秋２戦目で出来は最高潮だ。復権を目指すタイトルホルダーも美浦Ｗを快走。完全復活間近を思わせる動きを披露した。以下、中内田師と川田の一問一答。

　◆中内田充正調教師

　-前走の秋華賞では牝馬３冠を達成。

　「難しそうな枠でしたが、ジョッキーが上手に誘導してくれて、勝利に導いてくれました。それに応えた馬も偉いです。強い内容で勝ってくれました」

　-そこから中５週。

　「１０日間くらい放牧に出して心身のリフレッシュ。ダメージはなかったですが、競馬に使った疲れはありました。競馬でテンションが上がり気味だったので、その辺に気をつけながら調教に取り組みました」

　-最終追い切りは栗東ＣＷで併せ馬。

　「ジョッキーに現状を把握してもらうためにまたがってもらいました。動きは良かったです」

　-前走時と比較して。

　「張りが出てきましたし、全体的に良くなっています」

　-大一番を前にして心境は。

　「もちろん、緊張もありますし、楽しみもあります。３歳牝馬が古馬と戦うので、そこはチャレンジャーという気持ちです」

　◆川田将雅騎手

　-最終追い切りを終えて。

　「先週が軽めに終えていたという話を聞きましたし、体に余裕もあるので、きょうはある程度やろうと。そこでこういう動きになりました。とてもいい内容で終えられたと思います」

　-秋華賞を振り返って。

　「無事に勝ち切ってくれて、そして皆さんが喜んでくださったのが何よりです。秋華賞の時にもお伝えしましたが、とてもいい状態だったというわけではなく、一度使って変わるんだろうなという返し馬、レース内容だった。春からの大きな違いというよりは、秋初戦だなという雰囲気でした」

　-では、今回は上積みを感じられる。

　「はい、もちろんです」

　-注目の高さは感じているか。

　「やはりとても感じています。イクイノックスという素晴らしい馬がいて、リバティが挑むという構図を、本当に多くの競馬ファンが楽しみにしてくださっていると思います。僕はいつも通り、僕の仕事をするだけ。チャレンジャーとして挑める側になるので、精いっぱいの走りで素晴らしい馬たちに挑んでいきたいです」

提供：デイリースポーツ