「
浦和記念・Jpn2」(23日、浦和)
本田正重騎手(35)=船橋=が見事な代打騎乗ぶり。最後方を進んだ5番人気の
ディクテオンが2角過ぎから一気にまくって4角先頭。2馬身半差の快勝で、5歳秋にして待望の重賞タイトルを手にした。2着には逃げた3番人気の
ミトノオー。1番人気の
テンカハルは追い込み届かず3着に敗れた。
先週の
マイルCSを制した
ナミュールに続き、この日もムーアからの代役が大きな仕事をやってのけた。
19日の京都競馬で背部負傷のムーアに代わって急きょ、
ディクテオンの騎乗依頼を受けた本田重は「JRAのレースを何度も見たし、(吉岡)先生からも前半急がせない方が最後にいい脚を使うと聞いていたので自信を持って乗りました」と胸を張った。
その言葉通り…とはいえ、序盤は大胆にも1頭だけ最後方から。2周目の2コーナーに入って仕掛け出すと一気にトップスピードへ。外めから前の10頭を難なく追い抜くと、4角では逃げた
ミトノオーの外へ。上がり3Fを次位に0秒7差の37秒0でまとめ、2馬身半差の完勝。
コースを知り尽くす鞍上の好騎乗もあったが「向正面で上がって行く時の脚が素晴らしかったですね。地方の
パワーのいる砂も合っているんでしょう」と笑顔がはじけた。
母メーデイアは2013年JBCレディスクラシック(金沢)など交流重賞6勝の名牝。5歳秋、デビュー19戦目で待望のタイトルに手が届いた。吉岡師は「癖のない馬なので(乗り代わりは)気にしていなかったし、ジョッキーもよく勉強していてくれた。これからが楽しみ。母を超えるような活躍をしてほしい」と、こちらも笑顔でいっぱいだった。
提供:デイリースポーツ