持ち前の逃げを貫く。木曜午後2時過ぎ、
パンサラッサの枠順が8番に決まった。1枠に
リバティアイランドと
イクイノックスが並び、2枠3番に同脚質の
タイトルホルダー。
荒木助手は「真ん中のいい枠だと思います。後入れの偶数はいいですね」と歓迎し「内に有力馬がいますけど、いつものこの馬の競馬をするだけですね」とした。
タイトルホルダーが内だろうと外だろうと先手を譲る気はない。矢作師も水曜の最終追い後に「皆さんもご存じの通り、逃げしかないのでとにかく思い切って行かせます。それでバテたら仕方ないと、
吉田豊君にも伝えています」と言い切った。
昨年の
天皇賞・秋は前半5F57秒4の
ハイラップを刻む大逃げ。一時は後続に15馬身以上もの差をつけ、レース後に
イクイノックスのルメールが「正直、間に合わないと思った」と冷や汗をかくほど脅かした。鬼脚に屈して1馬身差2着だったが、その後に世界最高賞金レースのサウジCを勝ち、同世代の3冠馬で僚馬だった
コントレイルも上回る賞金を獲得。「ここまでになるとは想像していなかった」と指揮官も驚かせるほどに出世した。
今回はドバイワールドC10着以来、右前のけいじん帯炎からの復帰戦。来月3日の
チャンピオンズCとの両にらみだったが、19日にCWコースで6F78秒9〜1F11秒7を叩き出した動きを見て
ジャパンC出走を選択した。矢作師は「距離は長いかな。(仕上がりも)もう一本できれば万全だけど」としながら「自分の競馬をしやすいと思った」と参戦理由を説明。「今回は人気にはならないと思うし、気楽な立場で臨めそう。この馬の出走でレースを盛り上げられれば」と結んだ。
スポニチ