◆第10回京都2歳S・G3(11月25日、京都競馬場・芝2000メートル、良)

　現2歳世代で初の2000メートル重賞は14頭立てで行われ、単勝1番人気でジョアン・モレイラ騎手騎乗のシンエンペラー(牡、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)が勝利。無傷の2連勝で重賞初タイトルを手にした。2020年の凱旋門賞馬ソットサスを全兄に持ち、昨夏の仏アルカナ社のセールで210万ユーロ(当時のレートで約2億8000万円)で落札された超良血馬。母のスターレッツシスターは先日死んでおり、母にささげる弔いVとなった。モレイラ騎手は先週の東京スポーツ杯2歳S(シュトラウス)に続く重賞制覇で、今秋は重賞5勝目。矢作厩舎は今年のJRA重賞初勝利となった。

　勝ち時計は1分59秒8。2着はプレリュードシチー(幸英明騎手)、3着はサトノシュトラーセ(川田将雅騎手)だった。

　角田大河騎手(コスモキュランダ＝8着)「ゲートの駐立が怪しかったですし、スタートを五分に切れませんでした。最後はいい脚を使ってくれました。まだ緩さがあるし、これから成長してくると思うので今後が楽しみです」

　坂井瑠星騎手(ホウオウプロサンゲ＝9着)「イメージ通りの形で、すごくスムーズなレースができました。現状の力は出し切れました」

　和田竜二騎手(カズゴルティス＝10着)「返し馬からテンションが高かったです。4コーナーで反応させるところで、体ができていないので、気持ちが先行していました。短いところから作っていってもいいかもしれません。ただ、能力は確かです」

　横山和生騎手(パワーホール＝12着)「直線に向いたとき、バランスを崩していたので、最後は無理をしませんでした。何もなければいいですが」

　松山弘平騎手(ルカランフィースト＝13着)「前回とは頭数も枠も競馬の形も違いました。スタートも出れず、初めてもまれる形になりました。もっとやれる馬だと思うし、次、頑張ってほしいです」

　柴田大知騎手(コスモエスメラルダ＝14着)「力不足ですね。メンバーが強かったし、これから力をつけていってくれれば」

スポーツ報知