東京12Rの第43回
ジャパンカップ(3歳以上GI・芝2400m)は1番人気
イクイノックス(
C.ルメール騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分21秒8(良)。4馬身差の2着に2番人気
リバティアイランド、さらに1馬身差の3着に5番人気
スターズオンアースが入った。
イクイノックスは美浦・
木村哲也厩舎の4歳牡馬で、父
キタサンブラック、
母シャトーブランシュ(母の
父キングヘイロー)。通算成績は10戦8勝。
レース後のコメント
1着
イクイノックス(
C.ルメール騎手)
「この馬の走りは信じられませんね。ペースは速かったですが、直線に入ってすぐに反応してくれました。びっくりしました。アクセラレーション(加速)がすごかったです。言葉がありません。(作戦としては)1枠には
リバティアイランドがいて、2枠には
タイトルホルダーも隣にいて、
パンサラッサと
タイトルホルダーの後ろに行きたかったです。(レースでは)良いスタートを切って、すぐに(2頭の)後ろが取れましたし、勝つ自信がありました。
彼はスーパーホースですね。彼の上では自信を持てます。賢い馬ですから、すごく乗りやすいですし、大人しいですし、ポニーみたいですね。誰でも乗れるように思います。今日の
イクイノックスは、改めてすごかったです。すごく良い競馬を見せてくれましたし、本当にうれしく思います。ファンの応援がすごかったです。
イクイノックスの関係者に感謝したいです。ずっとこの馬で良い仕事をしてくれて、世界一になりました。皆さん、応援ありがとうございました」
(
木村哲也調教師)
「今日は健康状態を保って、競馬場に来られたと思います。スタートからアグレッシブな気持ちで出て行ってくれました。(道中は)
イクイノックス自身のフットワークが安定していると思いました。(ゴールの時は)いろいろな感情が入り混じっていましたが、解放されたな、というのが正直な気持ちかなと思います。(GI連勝が続いて)重圧、プレッシャーは一戦ごとに強くなっていましたが、今回はここまでくるか、というくらい、個人的にはプレッシャーを感じていました。
(インタビューで)ルメールさんが仰った乗りやすさ、という部分で言うならば、非常にフットワークの
バランスが良いのだと思います。
イクイノックス自身が生まれ持っている体格、爪の形、骨格、すべてが
パーフェクトバランスの馬だと思っています。それと生まれ持っている筋肉の奇跡的な組み合わせが、彼の優れた
バランスを生んでいて、厩舎としてはその
バランスを整えることを重視しています。そういう意味では、厩舎で取り組んでいること、
イクイノックスが生まれ持っているものが、手前味噌もありますが、それらが組み合わされてルメールさんにとっての乗りやすさを生んでいると思います。
今日もファンの皆さんに応援していただいて、こうやって勝利することができました。月並みな言い方になるかもしれませんが、ファンの皆さんの声援が
イクイノックスの背中を押し、私やスタッフを前向きな気持ちにさせてくれる、勇気を与えてくれていると思います。本当にありがとうございました」
2着
リバティアイランド(
川田将雅騎手)
「全力で挑ませていただいた中で、素晴らしい走りをしてくれました。勝った馬はさすが世界一、凄く強かったです。
リバティアイランドにとって、素晴らしい経験になりましたし、必ず生きてくると思います」
(
中内田充正調教師)
「理想的な流れではありませんでしたが、予想していた展開ではありました。上手に競馬していました。戻ってきて見たら走り切ったという顔をしていました。ほめてあげたいです。
イクイノックスはやはり世界一の馬でした。こちらはまだ3歳でこれからです。応援してくださった皆さんに感謝したいと思います」
3着
スターズオンアース(
高柳瑞樹調教師)
「さすがビュイック騎手です。作戦通り、スタートを出て、ほぼ理想的なレースでした。2着馬とはあの差ですから、かけ違いなどで逆転もあったかもしれませんが、2頭は尋常じゃない強さでした」
4着
ドウデュース(
戸崎圭太騎手)
「前走より気負いも無く、馬が良くなっていました。道中も良い所につけられました。改めて、力のあることを感じました」
5着
タイトルホルダー(
横山和生騎手)
「道中、良いリズムで運べました。最後の直線は瞬発力のある馬にやられましたが、良い時の雰囲気に近づいています。順調にいってくれればと思います」
6着
ダノンベルーガ(J.モレイラ騎手)
「思っていた位置でリズム良く運びました。速いペースで、有力馬は前にいました。スペースを作るために早めに外へ出しましたが、しっかりと走っています。ここまでよく頑張っています」
7着
ヴェラアズール(H.ドイル騎手)
「スタートが遅く、後ろからになりました。残り800mからは自分から進んでいって、しっかりと良い脚を使っています」
10着
ディープボンド(
和田竜二騎手)
「レースがよどみなく流れてこの馬なりに反応していましたが・・・。それでも精一杯いつもどおりに走ってくれました」
12着
パンサラッサ(
吉田豊騎手)
「返し馬は良かったです。休み明けでしたが、やる気満々で、スッとハナに立ってくれました。しかし、後ろから他の馬が来ているわけでもないのにハミをとって2400mとしてはペースが速くなりました。最後手前を替えて伸びてくれましたが、残り1ハロンで止まりました。それでもすごい馬です」
(
矢作芳人調教師)
「悔いはありません。自分の競馬をしたのですから。道中ハミが抜けてくれたら良かったのですが、力んで走っていました。今日の状態で2000mを走らせたかったです。しかし、2400mと分かって走らせたのですから悔いはありません」
ラジオNIKKEI