ジャパンCの興奮冷めやらぬ中、行われた「第68回
京阪杯」は4番人気
トウシンマカオが直線、大外から豪快に突き抜け、16&17年
ネロ以来、2頭目の連覇を飾った。勝ち時計1分7秒4は15年
サトノルパンの記録に並ぶレースレコードタイ。
菅原明良(22)はテン乗りのプレッシャーを背負いながら期待に応え、今年の
JRA重賞4勝目(通算7勝目)を挙げた。
京阪特急さながら
ノンストップの末脚で豪快に突き抜けた。直線、大外に持ち出した
トウシンマカオ。先に動いた1番人気
ルガルを軽くのみ込み、そこから2馬身引き離す完勝劇。テン乗りの菅原明の冷静な手綱さばきが光った。
「去年の映像をしっかり見て、必ずいい脚を使うと信じて競馬をしました。馬も分かっているから、邪魔しないように。思ったより後ろになったけど、その分、脚がたまりました」
飛ばす
ビッグシーザー、
ヴァトレニの激しいハナ争いをはるか前方に見る7番手。直線に向いて距離はあったが、必ず届かせると
アクセルを踏む。搭載エンジンが違った。
「直線に向いてからもいい走り。思った通り、とてもいい脚でした。機会を与えてくださったオーナーに感謝ですね」
惜敗が続いていた
トウシンマカオにはきっかけとなる勝利。菅原明は今年の
JRA重賞4勝目だ。「まだまだ足りない。もっと成長していければ」と口元を結んだが、人馬ともに今後の飛躍を予感させる勝利となった。
トウシンマカオ 父
ビッグアーサー 母ユキノマーメイド(母の
父スペシャルウィーク)19年5月1日生まれ 牡4歳 美浦・高柳瑞厩舎所属 馬主・サトー 生産者・北海道新ひだか町の服部牧場 戦績15戦5勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億8884万2000円 馬名の由来は冠名+地名。
スポニチ