◆第74回
チャレンジC・G3(12月2日、阪神競馬場・芝2000メートル)
前走の
ケフェウスSでオープン初勝利を挙げた
エピファニー(牡4歳、美浦・
宮田敬介厩舎、父
エピファネイア)は、勢いに乗って重賞初制覇をはっきり視界にとらえている。伯母には15年の
オークス、
秋華賞などを制した
ミッキークイーンがおり、いとこには今年の
エリザベス女王杯を勝った
ブレイディヴェーグがいる良血馬。もともと早い時期から素質を期待されていて、脚部不安などで順調に使えない時期もあったが、ようやく本格化してきたと言える。
前走は中団で運び、直線では懸命に馬群をさばきながら、外に持ち出すと鮮やかな切れ味で差し切ってみせた。まだ奥のありそうなレース内容に加えて、今回もレース当週は栗東に滞在して調整するパターンを踏襲するのも心強い。
宮田調教師は「いい内容で勝ってくれた同じ舞台で走れるのはいい。前回と同じようなルーチンで臨みたい。少し展開の助けは必要だが、いい位置で流れに乗れれば、重賞でも楽しみを持っていける」と、トーンは高い。開幕週の馬場でも持ち前の切れ味と底力を生かして、初タイトルへ期待は大きいとみる。(坂本 達洋)
スポーツ報知