◆第24回
チャンピオンズカップ・G1(12月3日、中京・ダート1800メートル)
四位調教師がG1初制覇の期待を持って送り出すのが
ハギノアレグリアスだ。20年に3連勝でオープン入りしたが、屈腱炎を発症。その療養中に、当時所属の松田国厩舎が解散し、21年3月開業の四位厩舎にやってきた。
昨年6月の復帰後は安定した走りをみせ、今年3月の
名古屋大賞典・交流G3で、厩舎に初の重賞タイトルをもたらした。前走の
シリウスSではトップハンデタイの58・5キロも難なくこなし、
JRA重賞も初勝利。四位調教師はこの活躍ぶりに「よかったよね。じっくり我慢したから。オーナーも本当にいい方でね」と感慨深げな表情で話した。
馬主の日隈良江氏は、80年の
桜花賞馬
ハギノトップレディや、83年の
宝塚記念馬
ハギノカムイオーの“華麗なる一族”を所有した日隈広吉氏の娘。
ハギノハイグレイドで03年の
ジャパンCダート(現
チャンピオンズC)の3着はあるものの、G1勝利はまだない。
アレグリアスの叔父は02年の
日本ダービー馬
タニノギムレット。四位調教師が騎手時代に07年の
日本ダービーを制した
ウオッカの父で、
スプリングS制覇時の手綱を執っていた。「今回は相手が強いけど、どのくらいのレースができるか楽しみの方が大きい」と指揮官。ゆかりの血統で、オーナーに初のG1をプレゼントする。(山下 優)
スポーツ報知