シリウスSを制した
ハギノアレグリアス(牡6、栗東・
四位洋文厩舎)が、
チャンピオンズカップ(3歳上・GI・ダ1800m)でGI初制覇を狙う。
是非とも血統表に注目してほしい。父系は父
キズナと祖
父ディープインパクトが
日本ダービー馬、曾祖
父サンデーサイレンスは
ケンタッキーダービー馬。母系はもっと凄い。母の
父ジェネラスは英愛ダービー馬、祖母の
父クリスタルパレスは仏ダービー馬、曾祖母の
父Sea-Birdは英ダービー馬。そして極め付けは母の半弟
タニノギムレットで、02年の
日本ダービーを制している。これほどダービー馬の名前が並んだ血統表はそうそうないだろう。
ハギノアレグリアスはダービー馬にこそなれなかったが、屈腱炎による1年8カ月の長期休養から見事に復活し、出世の階段を駆け上がってきた。6歳となった今年、
名古屋大賞典で初タイトルを獲得すると、その後も
平安Sが2着、
帝王賞が4着と一線級相手に健闘。前走の
シリウスSで
JRA重賞初制覇を果たした。
今回は
帝王賞以来、2回目となるGI級チャレンジ。当時は
メイショウハリオ、
クラウンプライド、
テーオーケインズの上位3頭から4馬身差を付けられたが、その差がどこまで詰まっているか、あるいは逆転できるのか。“ダービー馬血統”の底力を見せてほしい。