中央交流の牝馬重賞「第69回
クイーン賞」が29日、
船橋競馬場で行われた。3番人気の
ライオットガールが直線差し切り優勝、2つ目の重賞タイトルをモノにした。
最内枠。好スタートから
パライバトルマリン、ビジンを行かせての3番手をキープ。2コーナー過ぎに外から
テリオスベルが捲って来ても動じず、先に行かせて同じ3番手で脚をためた。
パライバ、
テリオスの譲らないハナ争いを“しめしめ”と見ていた岩田望が動き出したのは3コーナー過ぎ。直線は馬場の外に出し、前の2頭を捉えたのが残り150メートル。そこから右ステッキを入れて突き放した。最後は2馬身半差をつけてのゴールに、岩田望の右手の
ガッツポーズが飛び出した。
「返し馬の後、凄く落ち着いていて、これなら実力が出せると思った。道中手応えも良かったし、前の2頭がやり合ってくれた分、ひと伸びで差し切れた」と岩田望は満足そうに振り返った。表彰式後、中村師は栗東へ戻るため「電車が!」と声を残してダッシュで競馬場を後にしたため次走は未定だが、年を越して4歳を迎えるこの馬が、さらなる飛躍をするのは間違いなさそうだ。
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ライオットガール 父シニスターミニスター 母マリアビスティー(母の
父ハーツクライ) 牝3歳 栗東・
中村直也厩舎 馬主・
ヒダカファーム 生産者・北海道浦河町の
ヒダカフアーム 戦績12戦5勝(南関東3戦1勝) 総獲得賞金1億703万9000円。
スポニチ