世界最強の
イクイノックス(牡4=木村)が現役を引退することが11月30日、分かった。シルクレーシングの公式サイトで同日、発表された。
有馬記念には出走せず、G1・6連勝を飾った26日の
ジャパンカップがラストランとなった。今後は社台スタリオン
ステーションで種牡馬入りする。
この日、会見したシルクレーシングの米本昌史代表は「一昨日、ノーザン
ファーム天栄に放牧に出てレース後の健康状態をチェックした結果、1分55秒2で勝った
天皇賞・秋、中3週での
ジャパンCを2分21秒8で走っただけの疲れが見えました。
有馬記念を鑑みて、今回も中3週で万全の態勢での出走が難しいとの判断で出走を見送らせていただきます。また、社台SSから素晴らしいオ
ファーをいただきました。検討した結果、この上ないオ
ファーに応えることで種牡馬入りするのがベストだと判断しました」と説明。引退式については「やってあげたいなという気持ちはあるので、
JRAと協議して決めていきたいです」と話した。
イクイノックスは父
キタサンブラック、
母シャトーブランシュ(母の
父キングヘイロー)の血統。馬名意味は「昼と夜の長さがほぼ等しくなる時」。21年8月にデビューし、22年春のクラシックは
皐月賞、ダービーとも2着だったが、同年の
天皇賞・秋でG1初制覇を飾った。
その後、
ジャパンカップまで国内外G1・6連勝とし、通算10戦8勝。総獲得賞金も22億1544万6100円で史上初めて20億円を突破して歴代1位に上り詰め、ターフに別れを告げた。
スポニチ