【G1ドキュメント・栗東=30日】交流Jpn1・3勝の
メイショウハリオが不当に評価を落としてやしないか?前走の
JBCクラシック4着は4カ月のブランク明けもあったが、明らかに大井の“白砂”が合わなかった。
岡田厩舎を訪ねたオサムがあえてぶっきらぼうに「人気ないっすねえ」と水を向けると担当・湊助手は「そやな。人気は関係ないけどな」と言いながらもギラリと目を輝かせた。
「久々もあったけど、大井は砂を入れ替えて時計も全然違った。実際にゲート裏を歩いたけど、深い。かなり深かった」と振り返る。事実、6月に大井の
帝王賞を制した時の勝ち時計が2分1秒9。それが前走、
JBCクラシックを制した
キングズソードの優勝タイムが2分5秒1と極端に遅い。展開もあったが、新たに導入された
アルバニー産(
オーストラリア)の珪砂(けいさ)が先行馬有利に働いたことは明らか。これに関しては浜中も「久々でモタついたのもあるが、砂の入れ替えが影響した」と話す。明らかに不得手な展開と馬場。悪条件が重なった。湊助手は続ける。
「使って上向いている。もう6歳でこれ以上、良くなることはないだろうけど、いい状態。まともなら勝ち負けできる能力はあると思うから」
既に
かしわ記念V、
帝王賞連覇という勲章を3つ手にしているが、中央のG1でも通用することは春の
フェブラリーSで証明済み。スタートでつまずき、落馬寸前のビハインドから激しく追い上げて3着。先行激化が避けられないメンバー。破壊王
メイショウハリオの出番だろう。
《反撃を誓う》
メイショウハリオは2枠2番。直近では18年に
ルヴァンスレーヴがこの枠から押し切り完勝。大林助手は「枠はどこでも。ポジションを取りに行く馬もないですから」と余裕の構え。先行激化は陣営もイメージするところで「脚をためる感じになると思います。流れてくれた方がレースはしやすい」と虎視たんたん。「使って凄く良くなっています。自分の競馬に徹して」と力を込めた。
スポニチ