「
ステイヤーズS・G2」(2日、中山)
アッと驚く大逃げが決まった。冬の中山名物マラソンレースは、
石橋脩騎乗の8番人気
アイアンバローズが勝利した。途中から
アフリカンゴールドのハナをたたいて先手を奪い、後続を引き離す逃げの形に。そのまま淡々としたラップを刻み続けると、勝負どころの3角で後続に追いつかれるシーン。そこで万事休すかと思われたが、直線で二枚腰を発揮して再び後続を突き放してみせた。
勝った
アイアンバローズは15度目の挑戦でうれしい重賞初勝利。上村厩舎はチャレンジCの
ベラジオオペラに続いて東西重賞同日制覇となった。
勝ちタイムは3分45秒4(良)。2着に2番人気
テーオーロイヤル、3着に3番人気
マイネルウィルトスが入った。1番人気の
キングズレインは5着に敗れた。
思い切った競馬で勝利に導いた
石橋脩は「よく頑張ってくれました。(流れを)遅くしたくなかったし、自分のペースで行こうと考えました。そんなに速くなかったと思いますし、この馬は体力があるので、そういうレースをしようと思っていました」と充実の汗を拭う。過去にコンビで2度の重賞2着があり、今回が7戦ぶりのタッグ。「その時は勝てなかったので、良かったです」と胸をなで下ろしていた。
提供:デイリースポーツ