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【チャレンジC】ベラジオオペラ 大激戦“1センチ差”V!横山和「何とかという思いでした」

スポニチ
  • 2023年12月03日(日) 05時16分
 「第74回チャレンジC」が2日、阪神競馬場で行われ、中団外を追走した3番人気ベラジオオペラがゴール前の大激戦を鼻差で制し、2度目の重賞制覇を飾った。

 内か、外か。直線、馬場の真ん中から力強く急坂を駆け上がったベラジオオペラにモレイラ騎乗ボッケリーニが内ラチ沿いからグイグイ迫る。4枠2頭が同時にゴールへ飛び込んだ。長い写真判定の末、鼻差の激戦を制したのはベラジオオペラ。その差は約1センチ。手綱を取った横山和は検量室で「よっしゃー」とガッツポーズ。「乗ってる分にはしっかり残ったと思ったが写真判定。何とかという思いでした」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。「今回は小細工をせず正攻法で押し切ってほしいと思っていたので良かったです。まだ緩さもあるというのが僕と先生の意見で、その中で結果を出してくれて(今後は)楽しみしかない」と相棒を称える。

 無傷の3連勝で挑んだ春クラシックは皐月賞こそ10着と大敗を喫したがダービーではタイム差なしの4着と善戦。夏は牧場で英気を養った。だが、今年の異常な暑さの影響で体調を崩し、秋始動予定だった神戸新聞杯を回避。約6カ月ぶりの実戦で馬体重は20キロ増となる514キロ。ひと回りもふた回りも大きくなった。上村師は「体が増えたのは成長分。勝ったから言うわけではないが自信を持って送り出した。ここを勝たないとG1とは言ってられない。これからも大事にやっていきたい」と期待を膨らませる。実績のある年長馬を地力でねじ伏せた。まだ伸びしろは十分。次走は未定ながら大舞台に向けて、楽しみが広がった。

 ◆ベラジオオペラ 父ロードカナロア 母エアルーティーン(母の父ハービンジャー)20年4月7日生まれ 牡3歳 栗東・上村厩舎所属 馬主・林田祥来氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績6戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億6147万8000円 馬名の由来は冠名+歌劇。

 《プレゼンターに侍前監督栗山氏「縁を感じます」》3月のWBCで侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹氏(62)がチャレンジカッププレゼンテーターを務めた。栗山氏は競走馬と関わりが深く、16年にディープインパクトをけい養先の北海道安平町の社台スタリオンステーションに訪ねて以来、19年に他界した後も墓参りを欠かさない。同ステーションでけい養されているロードカナロア産駒のベラジオオペラが勝利し「ロードカナロアにも何度も会っているので。何か縁を感じます」と感慨深げだった。

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