「
ステイヤーズS・G2」(2日、中山)
一度はなくなった差をまた広げた。しぶと過ぎる二枚腰で、途中からハナに立った8番人気
アイアンバローズがまんまと押し切った。最近は低迷していた2年前の2着馬が復活。21年5月以来約2年半ぶりの勝利で、待望の重賞初Vを飾った。
後続を引き離し、1周目の向正面で
アフリカンゴールドに外から並び掛け、3角手前で先頭に。2周目の3角で後続に迫られたが、そこから再加速。後続に2馬身半をつけて押し切り、スタミナの違いを見せつけた。
22年の
宝塚記念(15着)以来、7戦ぶりのコンビとなった
石橋脩は「(流れを)遅くはしたくなかったので、残れることを考えながら、自分のペースと判断して行きました。また頼んでもらえたし、前回は重賞を勝てなかったんでね。本当に頑張ってくれました」と相棒をたたえる。2年前の
ステイヤーズS、その翌年の
阪神大賞典で2度の2着に泣いただけに、初タイトルの喜びもひとしおだ。
ベラジオオペラでチャレンジCを制し、東西重賞Vを決めた上村師は「持久力は抜けていますからね。その通りの競馬をしてくれました」と人馬に感謝。次走は未定だが、年明けの
ダイヤモンドS(2月17日・東京)や
阪神大賞典(3月17日・阪神)、
天皇賞・春(4月28日・京都)など得意の長距離戦が目標になるはず。再び二枚腰を披露し、スタンドを沸かせてみせる。
提供:デイリースポーツ