「チャレンジC・G3」(2日、阪神)
長い写真判定による張り詰めた空気を割って「よっしゃ!」と拳を握り締めた横山和が検量室から飛び出した。並んだ鼻面の差は約1センチ。激戦を制し、3番人気
ベラジオオペラが見事2つ目の重賞タイトルを手にした。
道中は中団でじっくり脚をためた。直線を向くと、馬場の真ん中から抜け出し、右ステッキで鼓舞すると力強くもうひと伸び。内の
ボッケリーニをわずかに抑え込んだ。安どの表情を見せた鞍上は「うれしかったです。しっかり残ったな、と思ったんですが、写真判定だったので、何とかという思いでした。今回は小細工せずこのクラスを勝ち切ってほしいなと思っていたので」と、古馬相手に圧巻のパフォーマンスを見せたパートナーをたたえた。
デビューから3連勝でス
プリングSを制覇。ダービーではタイム差なしの4着と力を見せたが、夏負けの影響でここを目標にじっくり調整を進めてきた。上村師は「夏場はああいう形でパスしましたが、それがいい方に出ましたね。プラス20キロは本当に成長分。中身もしっかりしてきたし、まだ緩さは残っているからこれからまだ良くなる。今後が楽しみ」と飛躍の手応えをつかんだ様子だ。今後については明言を避けたが、伸びしろしかない3歳馬の動向から目が離せない。
提供:デイリースポーツ