◆第57回
ステイヤーズS・G2(12月2日、中山・芝3600メートル、良)
中山で第57回
ステイヤーズS・G2が行われ、
アイアンバローズ(石橋)が悲願の重賞初勝利。
上村洋行調教師(50)=栗東=は東西で同日重賞制覇を成し遂げた。
独壇場だった。
アイアンバローズは1周目の1角で2番手だった。しかし、石橋が「遅くしたくなかったので、この馬のペースで」と振り返る通り、スローに持ち込もうとした
アフリカンゴールドから3角過ぎに主導権を奪う。
向こう正面で後続を大きく突き放しつつ、2周目の3〜4角で一度引きつけた。マイペースで運べたぶん、余力が残っていた直線では再び突き放す。変幻自在な騎乗で2馬身半差をつける快勝だった。
実に15度目の重賞挑戦でついに手にした初タイトル。石橋は「本当に体力があると感じていて、それを生かすレースがしたいと思っていた。以前、乗せてもらっていた時は勝てなかったので重賞を勝てて良かったです」と7戦ぶりの再コンビで出した最高の結果に笑顔。
JRAの平地最長距離の一戦を制し、現役屈指のスタミナを存分にアピールした。(西山 智昭)
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アイアンバローズ 父
オルフェーヴル、
母パレスルーマー(父
ロイヤルアンセム)。栗東・
上村洋行厩舎の牡6歳。北海道安平町・ノーザン
ファームの生産。通算27戦5勝。総獲得賞金は2億1512万5000円。重賞初勝利。馬主は猪熊広次氏。
スポーツ報知