◆第75回
阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(12月10日、阪神・芝1600メートル)
ボンドガール(牝2歳、美浦・
手塚貴久厩舎、
父ダイワメジャー)が虎視たんたんと巻き返しを狙っている。前走の
サウジアラビアRCは牡馬相手に1番人気に支持されながらも、序盤に口を割って2着。懸念されていた気性の悪さが出てしまった。だが、競り落とした3着の
シュトラウスが次走で東京スポーツ杯2歳Sを制しており、悲観する結果ではない。今回は1週前追い切りからリングハミに替えて折り合い面を対策。騎乗したトム・マーカンド騎手が「馬が気に入っているみたい」と話すように、操作性は着実にアップしている。
なんといっても6月4日のデビュー戦は6着までが勝ち上がり、2、3着馬がのちに重賞Vと、すでに“伝説の新馬戦”などと話題になっているレース。上がり最速で制した
ボンドガールの能力は疑いようがない。世代最初のG1で堂々と勝ち名乗りを挙げる。(角田 晨)
スポーツ報知