デビュー2連勝中の
スプリングノヴァ(牝2、栗東・
鮫島一歩厩舎)が、
阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝・GI・芝1600m)で無敗戴冠を狙う。
スプリングノヴァは父
カリフォルニアクローム、
母ブランカ、母の
父ディープインパクトの血統。父はG1を7勝、14年と16年に米
年度代表馬に選ばれた歴史的名馬。現2歳の本邦初年度産駒は、先週までに
JRAで8頭が勝ち上がっている。一方の母は未勝利馬だが、そのきょうだいにはGIを2勝した
カレンチャン、10年
京阪杯を制した
スプリングソングなどの活躍馬がいる。
ここまで2戦2勝。9月札幌の新馬は二の脚でハナを奪い、直線で後続を突き放しての楽勝。一転、続く
サフラン賞では中団からジワジワ伸びると、外から迫る
ステレンボッシュをハナ差抑えて、デビュー2連勝を決めた。この2戦の馬体重がともに394kgだったように、決して見栄えのするタイプではないが、非凡なスピードと勝負根性を秘めている。
400kg未満での
JRA・GI制覇となれば、92年阪神3歳牝馬Sの
スエヒロジョウオー以来、実に31年ぶりの偉業。掲示板にのっても19年
菊花賞の
メロディーレーン以来で4年ぶりだ。小さな根性娘の奮闘にエールを送りたい。
【400kg未満の馬の
JRA・GI1桁着順】※86年以降、カッコ内は馬体重
・91年阪神3歳牝馬S・7着
ヴィラビアンカ(396kg)
・92年阪神3歳牝馬S・1着
スエヒロジョウオー(390kg)
・92年阪神3歳牝馬S・2着
マイネピクシー(398kg)
・93年
桜花賞・6着
スエヒロジョウオー(392kg)
・15年阪神JF・9着
アドマイヤリード(398kg)
・19年
菊花賞・5着
メロディーレーン(340kg)
・22年
天皇賞(春)・9着
メロディーレーン(352kg)