マイルCSで2着だったソウルラッシュ(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)が、香港マイル(3歳上・香G1・芝1600m)でGI初制覇を狙う。

　ソウルラッシュは父ルーラーシップ、母エターナルブーケ、母の父マンハッタンカフェの血統。母は未勝利に終わったが、伯父のヒラボクディープは13年の青葉賞を制している。ここまで17戦6勝。3歳12月からマイル路線に転じ、1勝クラス→2勝クラス→3勝クラス→マイラーズCと4連勝。トントン拍子で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。その後は勝ち切れないレースが続いたが、前々走の京成杯AHで重賞2勝目。さらに前走のマイルCSでもナミュールからクビ差の2着に食い込み、5歳秋にして本格化ムードを漂わせている。

　父ルーラーシップは3歳時から大器と騒がれながら、GIで結果を出せなかったが、5歳時のクイーンエリザベスII世C(香G1)で待望のビッグタイトルを獲得。引退後のスタッドインを確定させた経緯がある。息子もこれまでGIでは4戦未勝利だが、初の香港遠征で悲願達成となれば、まさに血の成せる業。“五度目の正直”を期待したい。

【ソウルラッシュのGI成績】
・22年安田記念…13着(6番人気)
・22年マイルCS…4着(5番人気)
・23年安田記念…9着(6番人気)
・23年マイルCS…2着(3番人気)