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【香港C】フジヤマケンザン以来28年ぶりの快挙なるか 一昨年2着の7歳ヒシイグアスが今度こそ戴冠だ

  • 2023年12月07日(木) 18時00分
 7歳の古豪ヒシイグアス(牡7、美浦・堀宣行厩舎)が、香港カップ(3歳上・香G1・芝2000m)でGI初制覇を狙う。

 ヒシイグアス父ハーツクライ母ラリズ、母の父Bernsteinの血統。母はアルゼンチンでG3を2勝している。ここまで19戦7勝。重賞は21年の中山金杯、21年と23年の中山記念の3勝。GIでは21年香港Cと22年宝塚記念が2着、22年大阪杯が4着、21年天皇賞(秋)が5着と善戦を続けているものの、戴冠には手が届いていない。

 来月には8歳を迎える古豪。しかし、堀厩舎らしく大事に使われてきたので、馬体は若々しい。ここ3戦は勝ち負けに加われていないが、大阪杯天皇賞(秋)は不向きな高速決着、札幌記念は道悪と敗因がハッキリ。決して衰えているわけではない。

 香港Cは今年で37回目を迎えるが、前身の香港招待カップ、香港国際カップ時代を含め、7歳馬の勝利は95年フジヤマケンザンの1回のみで、8歳以上が勝ったことは一度もない。28年の空白を越えて、悲願のGI初制覇となることを期待したい。

フジヤマケンザン父ラッキーキャスト母ワカスズラン、母の父コントライトの血統。通算成績38戦12勝。91年にデビューして、4歳春の中日新聞杯で重賞初制覇。故障による休養を挟みながら中距離路線で活躍を続けた。そして7歳にして香港国際Cを勝ち、59年にハクチカラワシントンバースデーHCを制して以来、日本馬としては36年ぶりとなる海外重賞制覇の偉業を達成。その後も8歳時に金鯱賞を制するなど、息長く走った。引退後は種牡馬となったが目立った活躍馬を出せず、05年からは生まれ故郷の北海道・吉田牧場で余生を過ごしていたが、16年4月に28歳で死亡した。

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