依然として円安ドル高が続いている。物価は上がる一方なので、一般庶民にとっては頭が痛い話だが、海外遠征する日本馬の陣営にとってはありがたい話だろう。なぜなら、現地で獲得する賞金が事実上、大幅アップするからだ。
香港で最も賞金が高いレースとして知られる
香港カップ(3歳上・香G1・芝2000m)を例にして説明しよう。2年前に
ラヴズオンリーユーが制した時の1着賞金が1710万香港ドル。当時のレートは1香港ドルが14.53円だったので、日本円にして約2億4800万円だった。これに対して、今年の1着賞金は昨年(一昨年も同じ)から306万香港ドル増の2016万香港ドル。現在のレート(記事執筆時点)は1香港ドルが18.84円なので、日本円にして約3億8000万円となる。実に一昨年から1億3200万円増だから凄い。先週の
チャンピオンズCの1着賞金が1億2000万円だから、ざっくりとGI1レース分と考えていいだろう。
ちなみに今年は
香港ヴァーズ、
香港スプリント、
香港マイルも大幅に賞金がアップしているので、円安と合わせて実に“おいしい”設定となっている。日本からは4鞍に有力候補ズラリの13頭が参戦。あとはしっかりと賞金を獲得してくれることを願うのみだ。
【香港国際競走の1着賞金】
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香港ヴァーズ…1344万香港ドル(2億5300万円)
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香港スプリント…1456万香港ドル(2億7400万円)
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香港マイル…1792万香港ドル(3億3800万円)
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香港C…2016万香港ドル(約3億8000万円)