10日に行われる香港国際競走(シャティン)の最終追いが6日、香港・シャテイン競馬場で行われた。カップに出走する
プログノーシス(牡5=中内田)は川田を背に芝コースへ。息ぴったりの動きで仕上がりの良さを印象づけた。ヴァーズの
ジェラルディーナ(牝5=斉藤崇)、
シャフリヤール(牡5=藤原)、マイルの
セリフォス(牡4=中内田)、
ダノンザキッド(牡5=安田隆)、
ディヴィーナ(牝5=友道)、
ナミュール(牝4=高野)、ス
プリントの
マッドクール(牡4=池添)を合わせ、関西馬8頭が追い切った。
初のG1制覇は香港の地で――。
香港カップに出走する
プログノーシスはこの日、最終追いを行った日本馬の中で最初に芝コースに入った。連覇を狙う地元の雄
ロマンチックウォリアーの最大のラ
イバルと目されているだけに、地元
メディアの注目度も高い。香港は4月のクイーンエリザベス2世C以来2度目の参戦。その時は
ロマンチックウォリアーに逃げ切りを許したが、2馬身差の2着とシャティンの芝への適性の高さを示している。
主戦・川田を背にした追い切り。久々に踏みしめたシャティンの芝の感触を確かめるように常歩(なみあし)で半周した後、残り5Fあたりから軽めのキャンターへ。直線さらにギアを上げ、ラスト2Fは24秒1でフィニッシュ。しっかりとした脚取りでゴール前、サラッと脚を伸ばした。
川田は「5Fからリズムを大事にしながら、オーバーワークにならない程度に動かしました。ある程度いい状態で来られているなと。レースに行けば、もっといい雰囲気になってくる馬なので。ここまで順調だと思います」と笑顔で語った。日本よりは粘着度が高そうなシャティンの芝については「春に走っていますので」と気にしていない。
今夏の
札幌記念を制し、前走の
天皇賞・秋は超高速決着で3着。勝った
イクイノックスに0秒6差をつけられたが改めてG1級のポテンシャルを示した。その後は再び海を渡って香港へ。2度目のシャティンとあって、すっかり環境に順応している雰囲気。春の経験を生かし、タイトル奪取へ。忘れ物を取りに行く。
スポニチ