「阪神JF・G1」(10日、阪神)
アルテミスS2着から参戦する
サフィラは6日、栗東坂路で最終調整。軽快な動きで仕上がりの良さをアピールした。全兄
サリオスは19年朝日杯FSを制覇。兄に続く2歳G1制覇へ、池添師、松山も期待感を示した。
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栗東坂路で単走。1週前に栗東CWで5F77秒9の猛時計をマークしているため終始馬のリズムに合わせての登坂だったが、軽快な脚取りで4F54秒9-39秒8-12秒3の加速ラップを刻んだ。
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池添学調教師
-前走のアルテミスSは2着。
「折り合いがつきました。うまいこと
チェルヴィニアにふたをできましたが、最後は切れる脚の差。抵抗できませんでした」
-そこから中5週。
「レース後は特に悪い箇所もなかったですが、リフレッシュ放牧で体を戻しました。すぐに体も回復して、阪神JFに行ける状態になっていました」
-最終追い切りは栗東坂路で単走。
「先週やっていますし、馬はいつでも動ける状態。きょうは動きの確認程度でしたが、仕上がりに関しては申し分ないです。あとは体重ですね。前走と同じくらいで出走できればと思います」
-舞台に関して。
「阪神は走っていますし、マイルも前走でしっかり対応しました。距離はもっと延びてもいいと思いますが、ここでも折り合った競馬ができれば」
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松山弘平騎手 -デビューからまたがっているが、馬に変化は。
「大きく変わった感じはありませんが、新馬の時から完成度が高く、デビュー前からしっかり動けていました。能力が高い馬です」
-22年
毎日王冠Vなど兄
サリオスにも騎乗経験がある。
「性別は違いますが、こちらは線が細いですね。まだ2歳なので、これから成長してくればと思います。兄姉(
サラキアにも20年
有馬記念2着で騎乗)はみんな素直で乗りやすいですね。非常に性格のいい子たちですよ」
-この馬のセールスポイントは。
「素直で利口な馬で、それでいていい末脚を持っているところ。今のところ言うことありません。千六もいいと思いますし、今回は条件的にもいいと思います」
【調教診断】1週前にコースでビッシリ追って、当週は坂路といういつものルーティン。1週前にマークした栗東CWで6F77秒9が秀逸で、その時点で十分過ぎる仕上がりを見せていた。坂路での最終リハでも首を上手に使って登坂。先週よりも動きはさらに良く見える。タフな印象で、東京への長距離輸送を挟んだ後の中5週とは思えぬ出来だ。
提供:デイリースポーツ