JRAは7日、2024年度調教師免許試験(新規)合格者を発表。
前川恭子調教助手(栗東・
坂口智康厩舎)が合格し、
JRA初の女性調教師が誕生することになった。カッチーの愛称で知られ、スポニチ本紙コラム「
田中勝春この1頭」(東日本版)でもおなじみの
JRA通算1809勝ジョッキー、
田中勝春と
秋山真一郎も合格。騎手としてのキャリアにピリオドを打ち、来年3月から調教師として新たな一歩を踏み出す。
前川助手はかつて崎山厩舎のスタッフとして
ウエスタンダンサーを担当し、08年
京阪杯を勝利。崎山厩舎解散後、坂口厩舎へ。経験を積んできた。
国内では地方・ばんえいを合わせると
安池成実(川崎)、土屋千賀子(浦和=引退)、
谷あゆみ(ばんえい)、
高橋優子(金沢)、
平山真希(浦和)、
沖田明子(名古屋)、
宮川真衣(高知)、
入口由美子(浦和)に続き、史上9人目(現役8人目)の女性調教師となる。
海外では13&14年
凱旋門賞馬
トレヴを管理したクリスチャン・ヘッドマーレック師(引退)、
オーストラリアで殿堂入りしているゲイ・
ウォーターハウス師、今年の
ベルモントS(
アルカンジェロ)で女性調教師として初めて米クラシック3冠レースを制したジェナ・アントヌッチ師らがいる。
【2024年度調教師免許試験(新規)合格者】
秋山真一郎 浅利英明 佐藤悠太 高橋一哉 田中勝春 柄崎将寿 東田明士 前川恭子 宮地貴稔 ▽
JRA調教師試験 受験資格は28歳以上。第1次が筆記試験と身体検査、合格すると第2次で口頭試験と人物考査が行われる。いずれも競馬法規や調教、馬学、衛生学、飼養管理など幅広い専門知識を問われる。合格後はタイミングにもよるが技術調教師として1年ほど研修、準備期間を経て開業するケースが多い。今年の申請者は133人、第1次試験が9月13日、第2次試験が11月28〜30日にあった。
スポニチ